第四話『YAKEKUSO』(わらしべ長者:その③)
ブログをご覧の皆様ごきげんよう。
最近、我が研究所の被験体が
被験体であることに誇りを持ち始めて
若干引いております。
所長のニシヤマ研究所です。
さて、今回はわらしべ長者:その③をお送りいたします。
前回波乱を巻き起こしました「ふりかけの変」によって、
一時はどうなるかと思いましたが女神によって無事「焼スルメ」に着地致しました。
さて今回はどうなるでしょうか。
それでは続きをどうぞ。
――――――わらしべ3日目。
「焼スルメ」からスタート。
手あたり次第に知り合いを見つけては、
「おい、焼スルメ食わねえか」
と言葉の砲丸投げを致します。
中々成功せず、ついには食堂でブースを開いてしまう始末。
多分恐らく食堂で個人でブースを開いたのは、
ましてやデカデカと「わらしべ長者挑戦中!」と書かれた
やっすい即席ポップを焼スルメとともに掲げたのは
歴史上世界で私一人だけでありましょう。
さすが狂人。やることが違う。
しかし当然、そんなもので人が「交換したい!」となる筈がなく、
誰も来ない。
所長。悩みます。
「さくらまつりで、交換したら?お酒の席だし、ツマミ欲しくなるでしょ。」
なるほど。
たまにはいいこと言うじゃないか被験体1。
偶然にも明日はサークルの花見。
天気も良好。他の花見客もたくさんいる(はず)。
被験体1から助言をもらい、明日行われるサークルの花見に賭け3日目は終了。
―――――わらしべ4日目。
うーん、惨敗!w
知らない人に声をかけるのってかなり度胸が必要ですし、
初対面の人に「おい焼スルメいらねえか」はハードルが高い!
結局、サークルの花見内でわらしべ長者の話を持ち掛け、
「焼スルメ」→「チョコレート(ミント味)」に変換してもらいました。
A先輩、ありがとうございます・・・。
――――わらしべ7日目。
懲りずに、また、さくらまつりへ。
ちょうど新歓期ということもあって、大学生がちらほら、
知り合いを見つけては片っ端から声を掛けますが、
「交換できそうなものは持っていない。」
とのこと。
今日は交換0かなあ。
弘前城をあとにしようと駐輪場に向かっていた時でした。
「先輩!なにしてるんですか!」
そこには高校の弓道部時代の後輩が!
何たる偶然、同じ大学にいるとはいえこのタイミングでとは!
(や、やるしかない!)
「なんかぁ!!こうかんしてえええええええええ!」
「ええ・・・。なんかあるかなあ・・・。(ゴソゴソ」
「あっ・・・。これは。」
彼のカバンから出てきたそれは・・・。
あったかいお茶の冷えたやつ!!!!!!!
ええい、この際何でもいい。
半ば強引に交換。
やったぜ!!!!
ありがとう!!!(YAKEKUSO
※後輩は割と喜んでいました。(たぶん)
――――わらしべ8日目。
「…ってな感じで、わらしべ長者やってんだよね。」
本日はゼミの友達に交渉。
「へえ、面白いね。」
「なんかと、交換してくんない?」
「うーんでもいま、あるかなあ。あ、これでいい?」
彼のカバンから出てきたのは、
ピッカピカのマウス。
まさか、このエヴァンゲリオンみたいなスタイリッシュなマウスを…?
所長、さすがに焦ります。
「えっ!?まじで?これ使わねえの!?」
「え、うん。」
話を聞くと、マウスをなくして新しいのを買ったものの、
前に使っていたのがすぐ見つかり、処理に困っていたようで。
生協で980円らしいです。しかもBluetooth。
価値が9倍近く跳ね上がった・・・。
た、楽しくなってきたぜ・・・。
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わらしべ長者開始から一週間、
バッククロージャ―が、高機能マウスに。
いやあ、なんて面白いんでしょう。
そ、そろそろ見知らぬ人とも交換しないとな・・・。
コミュ力がたりない・・・・。
と、いうことで、
エヴァみたいな高機能マウス。
交換相手募集してます。
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